今と昔、何が違うって子どもが手軽にえっちなサイトを見れるようになったこと。ネット公告でも卑猥なものがすぐに出てくるので、性に触れる機会が年々早くなってきています。
昔はエロ本をみんなで回し読みをするほどオープンでしたが、今はスマホを持つ子が増え、ひとりでひっそり見る子が増えましたね。
性について話す家庭も少なく、こっそり見た動画の真似事をしてしまう子も多いです。
「えっちな動画は男性目線で作った、作りものであること。女の子に同じことをしてしまったら、傷つけてしまう可能性があること。」
それを教えてくれる人の存在が必要なんですよね。
今は学校で『性教育』の授業がありますが、小学校では1年に1〜3時間ほどしか性教育(命の授業)はなく、しかもセックスや性行為などの言葉を使うことが禁止されているので、かなり表現も曖昧でわかりにくく、間違って覚えてしまう可能性もあります。
世界からみたら日本は性教育後進国で、性産業先進国。つまり、子どもをつくる行為は一丁前だけど、性教育が追いついていない…ちょっと恥ずかしいですよね。
海外ではコンドームのつけ方を授業でやったり、男女別ではなく、合同での授業だったり。性に対して恥ずかしいという思いはなく、かなり前向きな印象。
自分の身体を知ること、性について知ることが結果自分の身体を守ったりと、性犯罪から遠ざけることができるのではないかと思います。
「あなたの体は、あなただけのもの。」そして、「あなたに酷いことをする人が存在している。」
いつまでも純粋無垢で汚れを知らないまま成長してほしいという思いもありますが、世の中はそうではない。娘も来年小学校にあがるため、
- 子どもができる可能性、身体も大人になる準備をしていること
- 性犯罪の被害者・加害者になってしまう可能性があること
- 自分の身は最終的には自分で守らねばならないこと
を知ってほしいと、子どもの『性教育』を始めました。
いつから『性教育』を始める?
思春期に入ってしまうと、異性は特に照れが出て伝えにくかったりします。(同性の方が、気も使わず伝えやすい)
ちんちん、おっぱい、うんち!が大好きな3歳〜、友達など周りから情報が入る手前の10歳くらいまでが伝えやすいです。
※ユニスコでは5歳〜を推奨としています。
子どもへの『性教育』の進めかた
いきなり性行為の話をするのではなく、段階を踏んでがオススメです。
自分や異性の身体の仕組みを知る
男の子
- 声変わり
- すね毛や脇毛が生える
- 夢精をするようになる
女の子
- おっぱいが大きくなる
- おりものがでる
- 生理がくる
など。
自分の身体の仕組みを知って、異性の身体を知る。
これは小さい頃(3歳〜)でも伝えやすいですね。(※夢精を除く)
こうやって少しずつ、自分の身体が大人の身体に変化していくことを、想像させます。
人の身体にはプライベートゾーンがある
人には見せたり触らせてはいけない大事なプライベートゾーン(水着ゾーン+口)があることを、伝えます。
- 口
- 胸
- お尻
- 性器
見えている箇所(口)も、大事な場所です。突然身の危険が迫っても、ここは触らせてはいけない!と子ども自身から「NO」と言えるように教育することが大切。見知らぬ人でも、友達でも、踏み込んではいけない、踏み込まれてはいけない場所であることを、繰り返し伝えていきます。
子どもができるのはどうして?に答えられる準備をする
セックスを語らず、性教育はできません。子どもができるメカニズムを知り、親が常に答えられるようにすること。恥ずかしがったり、言うのをためらってはいけません。
中絶・虐待・防犯の話
コンドームや避妊、性犯罪を伝える。
『性教育』は最大の防犯教育であると思っています。自分の身体を守るために、なにができるか?
- 不用意な妊娠を防ぐための、避妊の方法
- 自分の身の守り方、誰に助けを求めるか、助けの求め方
性について包み隠さず話すことが大切です。
世界にはいろいろな人がいること
LGBTQ(レズビアン・ゲイ・バイセクシュアル・トランスジェンダ・クエスチョニング)は、今や13%(左利きの人と同じくらい)もいるので、自分にも可能性があるのは自然であることを伝えていきたい。
もし子どもがそうであった時に、話しやすい環境を作るため、必要なことと考えています。
学んだ『性教育』は、人前では話さないように教える
性の話題は大切なことですが、プライベートなことであり、性に対する意識は人それぞれ。性的な言葉で人を不快にさせたり、公共の場や人前で話題にしたりすることはマナー違反と教えます。
幼少期から『性教育』をするメリット
1. 自己肯定感が高まり、自分も人も愛せる人間になる
性教育を通じて、「あなたは奇跡が重なって生まれてきた」「あなたは大切な存在だよ」と伝えると、子どもは『愛情』を受けとりエネルギーにし、自己肯定感が育まれます。
そうすることで、親子間のコミュニケーションがスムーズになり、深い絆で結ばれるようになります。
2. 性犯罪の被害者・加害者にならない
今は男女関係なく、性犯罪の被害者・加害者となっていますが、性犯罪から身を守るために、まずは性について親子で知ること。性犯罪にあった子の精神的ダメージは計り知れません。親が積極的に防犯に関わり、女の子も男の子も性犯罪から、身を守る方法を教えるとともに、子どもがきちんと善悪を見極められるようになるまで、大人が正しい知識を持ってストップをかけられるようにします。
3. 低年齢の性体験・妊娠・中絶のリスクを回避できる
思春期のセックスへの興味本位からの行為を防ぐためにも、幼少期からの教育が必要です。どうして今セックスをしてはいけないのか、セックスをするとどうなるか、メリットやデメリットなど、きちんとした知識を子どもに伝えていきます。
『性教育』をするならこの絵本がオススメ!
大人が上手く説明しにくい事をとても分かりやすく、優しく教えてくれる絵本。子ども達が何気なくやっている行為が、相手に嫌な思いをさせてしまう事なんだと理解させてくれる内容で、小さい子でもわかりやすいです。
この本の何がいいかって、
- 「いいタッチ」と「わるいタッチ」との見分け方が、子どもを主体にして説明されている
- 被害者、加害者ともに男女の区別をしていない
今は被害者、加害者に男も女も関係のない時代になりました。色んなことを想定する、視野を広げる意味でも、オススメの一冊です。
「知らない人にはついていっちゃダメだよ。」と口でいうのは簡単ですが、いまいち子どもには現実感がなく伝わりません。この本には色々な「悪い人」が登場します。シュチュエーションごとに起こりうる危険と、対処法が書かれているため、具体的に説明しやすく、子どもも想像しやすい。
事件に合わないために、また、万が一、合ってしまったときの親の声がけなど。平和ボケしている大人にも一読の価値があります。
どちらも、性被害から身を守るための気持ちなどを身につけられるような絵本。子どもたちの成長に合わせて話をしていくのはもちろんですが、まずは幼いときの第一歩として、とても実践的な2冊です(b゚v`*)